オオサカジン

グルメ グルメ   | 大阪市

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2007年09月12日

やっぱり飲んでみたくなる。

 ミーハーといわれようが、目の前にすると、どうしても飲んでみたくなるのが人情というもの。
心ゆさぶられる、言葉があるというのは、なにかしら感じ取ったからというもので、それが間違いなのか当たってるのかはだれもわからないだろう。

 漫画『神の雫』がここまでに影響してるというのは、少なからずどこか、『言葉』というものが、体に響き渡るのではと思った。

 それを、まざまざと実感したのがこれ。

やっぱり飲んでみたくなる。

CH.ルシア・2004

7000円はこのご時勢なら安いほうかもしれないけどどうなんでしょうねぇ

たしかに、これを飲む前にはすでに、読んでいたけどくわしい内容はほぼわすれていた。

『黒髪に黒い瞳の美しい女が目の前にたっている。
濡れた瞳でこちらを見ながら彼女は一杯の珈琲を勧めてくれる。
その珈琲とひと籠の熟れきったプラムを頬張りながら俺は彼女にキスをした。
甘くてそしてほろ苦いキスだ・・・。』

と、雫君はいうわけでありますが(雫君というのが主人公ね)
おいら的にわかったのは、どうしても潜在的に残ってる部分もあるのかもしれんけど

黒髪の美しい女性というのは、見えてこなかった。(これは絵もあったからおぼえてるw)
ただ、あとから読み返して、あったというのが『一杯の珈琲』
飲んでるうちにワイングラス一杯だけ珈琲とおもわせる瞬間があった。(おいらは勘違いして漫画は紅茶だったとおもってたアールグレイのね)
キスをしたかどうかは、さておき、飲んでいくうちに甘さもあり、たしかにほろ苦いのも感じる。とくに余韻は旨苦いというものというのが率直な感想。

色はこれがワインレッドというべき色。光の屈折したところだけ見え隠れする。他の部分は光を通さないほどに黒い。

香りは、黒いベリー。熟れきったプラムというのは解らなかったけど酸味はほのかに心地いいのがこのニュアンスかも。
タンニンは甘くなめらか、アルコール感があまりないからすすっといけちゃう。この辺が女性的なやさしさなのだろうか・・。

味わいは、珈琲もあり、ベリー系もありと、飲んでいくうちどんどんと変わって行く。初めはアルコール感がほとんど感じられなかったのに段々と顔をだしてくるし、甘い果実味もあとからこれはどこからきたのかと思うほどに変わる。

『神の雫』の作者はうまいこというなぁほんとに思う。
多少の違いはあれど、そこは人の味覚。あてにはならない、なぜならそれが好みだから。
味覚という曖昧なものを、言葉という限りあるもので表現するというのは計り知れないほど難しい物。

単純にみかんとオレンジの違いを言葉であらわすというのは難しいけど、ほとんどの人がその違いが体でわかってると思う。
だからこそ、いろんな言葉でそれを表現していくのが必要なのかもしれない。
そうおもうと、矛盾してくるんだけど、とてもとても面白くて一生やめられないかもしれません。


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Posted by tsuyoshi at 23:46│Comments(0)ボルドー
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